採用担当者メッセージ

井村 副院長兼企画室長
太田 事務長

療養病院から、地域包括ケア・在宅支援診療病院へ

 当院は、あきる野市や青梅市や福生市など、39万人の市民が暮らす西多摩二次医療圏に該当しています。あきる野市には当院のほかに3つの病院がありますが、地域医療計画で配置されているので当然でもありますが競合することはなく、近隣の医療機関同士、地域連携をしっかりしていこうという機運があり、協力関係が構築できています。1978年当初は高齢化という社会問題に対応したいという志において61床で開設しました。その後、地域の皆さんのニーズに合わせて100床まで増床し、現在に至ります。

 療養病院というと、老人病院で療養生活を支援する場を想像される医師の方も多いですが、患者さんには基本的には在宅に戻っていただくようにサポートしています。病床はすべて医療療養病床で、治療を必要としている方が多く、入退院も多くあります。

 在宅復帰を支援するための充実したリハビリ体制と医療福祉相談室・地域支援連携室は当院の特徴の1つです。リハビリスタッフはいま45名以上在籍し、病院でのリハビリだけでなく訪問リハビリも行っています。また、医療福祉相談室・地域支援連携室にはソーシャルワーカーが6名おり、50代のベテランの方が3名在籍し、他医療機関との調整や在宅支援を行っています。

 現状、当院では病棟の見直しを進めており、地域包括ケア病棟を開設する予定です。そして、法人として地域包括ケアに力を入れていく方針を打ち出し、在宅支援診療病院を目指しています。

 訪問診療・在宅医療を充実するために、積極的に医師を募集していますが、訪問診療や在宅医療が必須なわけではありません。やりたくない、という方でも、病院の外来診療や病棟管理を担当いただければ大歓迎です。

一緒に笑いあいながら、ざっくばらんに相談できる関係

 事務サイドから見て、医局の先生は皆さん気さくで仲が良いです。卒業大学が異なりますので学閥もなく、ちょっとした話でも笑いあって、楽しく和やかです。理事長も名誉院長も、常勤の先生方もスポーツが好きで、理事長は柔道、名誉院長は相撲、常勤の先生は空手やテニスなどをしています。臨床についてはお互いの専門を尊重して、気軽に相談しあったり、フォローしあっています。勤続年数は10年くらいでしょうか、20年近く勤めてくださっている先生もいれば去年入職してくださった先生もいます。

 名誉院長の伊藤先生は、非常勤で来ていただくようになってから20年近くになります。学生時代は、相撲部で活躍されてきたので、体育会系のノリのよさで、旗振りをするにしても大漁旗を振るような、誰にでも好かれるおおらかな方です。大変なことがあっても、「どんと来い!」「大丈夫、大丈夫」と先頭に立ってくれます。人柄もそうですが、真摯に学び続けている姿勢や、ひたむきに医療に向き合い診療されている姿は、尊敬の念を覚えます。改めて言うのは少し照れますが、素晴らしい名誉院長です。

 看護師などのスタッフとのチームワークも非常に良いと感じています。数年前に入院されていた患者さんがお嬢さんの結婚式に参列できなかったと聞いて、ソーシャルワーカーを中心に、医師も看護師も全員が協力し、病棟の患者さんも参列してバージンロードを歩いてもらいました。病棟での結婚式はいろんな意見があるかもしれませんが、これからも地域の患者さんに寄り添った医療を提供していきたいと考えています。

先生も、スタッフも、責任をもって仕事に向き合えるのは、ワークライフバランスを大切にしているから

 当院には、ワークライフバランスを大切にする風土と体制があります。子どもができたり介護が必要になったり、ライフイベントに合わせて本人の希望を聞きながら勤務形態を変更できます。子どもが熱を出したら帰宅できるように配慮します。病院ですから、疾病差別もありません。

 過去には、進行性のがんで治療が必要なスタッフもいましたが、そのような際も、治療を受けながら働く方法をスタッフと一緒に考えます。病院や職場への愛情や心地よさを感じてもらえるように、心がけています。

 先生方は、朝9時前に来て、17時に帰宅しているので、ほぼ定時通りの勤務です。当直は非常勤医師が対応するシフトを設計していますので、基本的に常勤の先生は当直をすることはありません。日中の仕事に集中できる環境だからこそ、暮らし方にも働き方にもメリハリをつけることができます。

 あきる野市は、東京都心部にお住まいの先生方は、とても遠いところと感じられるかと思いますが、実は意外と近いです。例えば当院から新宿駅まで電車で1時間、車だと東京都庁まで40分くらいです。常勤の先生は、世田谷や吉祥寺などの都心部から通勤されている方と、あきる野市周辺にお住まいの方と、ちょうど半々程度に分かれます。電車は通学・通勤の時間帯は本数も多く、車の場合は圏央道や中央道があり、都心とは逆方向の通勤ですので混雑することもなく快適です。東京都心から通勤する、郊外に移り住む、いろんな暮らしの選択肢を持つことができます。